2018年6月6日水曜日

南ぷすの春DAY2


南ぷすの春DAY2


こんにちは。福山店の一平です。

DAY2始まりました。

まだ暗いうちに起き出して、暖かいものを食す。
これぞ山の朝!

昨夜はあまり寒さを感じることもなく、満腹感と前日の徹夜もあってか割とよく眠れました。


本日の行程は、南御室小屋〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳。
そこからピストンで夜叉神峠登山口まで降りきる!!です。


荷物を小屋にデポさせてもらい、最低限の水、食料、ウェアを持ち荷物を軽くして出発!!


清々しい朝焼けの木立の中を稜線目指して進みます。

樹林帯の中に転がる大きな岩を越え、凍結した残雪の上をアイゼンを履いて踏みしめる。
慣れない路面に緊張と興奮が気持ちよく込み上げてきます。

しばらく進むと森林限界をむかえ、巨大な花崗岩とその向こうに、待ちに待った南アルプスの山稜が広がっていました。


あんまり壮大なんで2度目の掲載です(笑)

岩によじ登ると、自分が大パノラマの中にスッポリ入ったような感覚になりました。
巨大なものと繋がる感覚にちょっと震えましたね(笑)

ここからは360度遮るもののない稜線歩きが始まります。

広大なスケールの中を歩き、前を行く米子店スタッフの背中も楽しそう!


稜線上は風で飛ばされるのか雪は少なく、北東側の斜面にはまだまだ残っている感じ。

日が高くなってきても稜線に吹く風は冷たく、レインジャケットを着て歩きました。
ネオシェルのジャケットはオーバーヒートしづらく、気温と運動量のバランスも相まって快適そのものでしたね。


さて!
西を向けば北岳!


南を向けば手乗り富士山!!(笑)

日本一、二の標高の山をひとつの連なりとして眺めるなんて、、
ここに来ないとできない贅沢です。

薬師岳のピーク付近で地図を確認中。

ありふれた写真なんだけど、背景が普通じゃないんだなぁ〜

余談ですが、私は山を歩くときには大抵サコッシュを使っています。
スマホのバッテリーに地図やエイドキット、ちょっとした行動食など、すぐに取り出したいものはサコッシュの中に放り込んでいます。

今回使用したサコッシュは地図をフロントに入れられるタイプのもので、しかも透明なポケット!!
現在地を確認したいときは上記の画像のようにガッと掴めば即座に確認でき非常に便利(笑)

いわゆるガレージメーカーのものですが、小さなメーカーならではの突っ込んだ工夫があり、作り手の思いがリアルに伝わってきます。
こういうプロダクツは使っていてワクワクしますね!!


天気も最高!

甲府方面が綺麗に見えますね。

さて、観音岳に向けて進みましょう!

見ての通りハイマツと岩と雪。
傾斜はなだらかで足元も安定している。
どこを見ても絶景なのでついキョロキョロしてしまう(笑)

こんな調子で観音岳まで気持ちよく歩けました。
そして山頂から眺める甲斐駒ケ岳の雄々しいこと!!

こ!これは!!うまく伝わらないやつ!?(笑)

説明いたしますと画像中心にそびえる山が甲斐駒ケ岳で、右手の手前に見えるトンガリ頭が最終目的地のオベリスクですね。

振り向けば自分たちの歩いて来た尾根の連なりと、、

フジヤ〜マ!!!

富士登山には全然興味がなかったけれど、今回認識を改めました。
あの山に登りたい!!!
めちゃくちゃ綺麗。。


観音岳からの眺めは最高の一言で、時が経つのを忘れるようでした。
空いてきたお腹を行動食で満たしオベリスクに備えます。
最近の行動食はグミとポテチが気分です(笑)


そしてここからの下りが個人的には今回の山行の核心部!!

雪のついた北東側斜面をトラバースしながら下る場面が訪れます。
経験豊富な福山店店長が先行しており、アイゼン装着はせずにズンズン下っていきます。

続く我々2人は完全にビビってスピードダウン!!

斜面には薄っすら木立はあるものの。。

滑落。。

そんな言葉が頭をよぎる。

ある程度、雪山の経験がある方ならばどうという事のない斜面なのだろうが、私にはとてつもなく緊張感のあるシーンでした。

よって写真はなし!!(笑)

途中の安定した場所でアイゼンを装着し、最後の急斜面をなんとか無事に下りきりました。
帰りの登り返しは初めからアイゼンを履くぞ!!


あとで店長に、アイゼンを履かずに進んだ理由を聞いてみたところ、

「雪面にブーツのエッジが効いてたから」

という事でした。
さらには、

「人が使わなくても、自分が必要だと思ったら使いなさい!!」


ハッ!!

心がけていたつもりだったんですが、ビビリすぎて思考停止していました(笑)


気を取り直してオベリスクを目指します。

緑のヘルメットを自画自賛する店長!

赤抜沢ノ頭を登り、オベリスクのある賽ノ河原へ下ります。
この下りも斜面こそキツイですが、雪も安定しており滑落停止訓練もデビュー出来ました。
時間とウェアの耐久性が許す限り滑りまくりたかったな(笑)

ズザァァーと滑り降りるとそこは賽ノ河原。

数多くのお地蔵さんが並んでいます。
ここには多くの人の想いが残されているんだろうなぁ。

奥には甲斐駒ケ岳。
さらには北アルプスや白馬の方まで見渡せました。

美しい場所です。


そして今回の大トリ!
オベリスク!!

と、ポテチを食べるワ・タ・シ(笑)
疲れた身体にポテチの塩っ気が最高!!

後ろのオベリスクは下の街からもよく見え、それはそれは立派なものでした。
今回は時間の都合で足元までは行けませんでしたが、次回はぜひ触りに行きたいですね〜


あんまり天気がいいので大休止。

ついほっこりしてしまいましたが、ここまでの行程をこれから全て戻らなくてはなりません!

今回は進まないが、こちらの尾根道もルートになっている。険しくも胸の高鳴るロケーション!


小腹を満たし、大きく息を吸い込んだら出発です!!

しばらく登り返して振り返ると、

少し小さくなったオベリスク。

また来ます。


あとは来た道を帰るだけ!
先ほどの核心部もアイゼンを履き、スムーズに通過できました。


雪庇などはほとんど残っておらず、障害物をフラットにしてくれる雪の上を歩けるところは歩きました。
雪上はアイゼンを履いていればとても楽に歩ける!

とはいえ、たまにハイマツの上を歩いて踏み抜くこともあるのでお気をつけください(笑)
鋭利なアイゼン、ピッケルを持ってバランス崩すと本当に危ない!!



自分の歩いた尾根をつい何度も振り返ってしまいます。
遠く見えるのは八ヶ岳か!?

名残惜しいですが、今日中に福山・米子まで帰らなくてはならないので先を急ぎます。

大自然の造形に別れを告げて。。


森林限界下まで降りてくるといよいよ終わりの予感。

南御室小屋にデポしていた荷物を回収し昼休憩。

あと一踏ん張りあるのでしっかり食べて英気を養います!

残雪の残る樹林帯の中、下りはスピードを出し進みます。
しっかり食べといて良かった!(笑)

ズンズン下り初日のお昼休憩をとった杖立峠に到着。

店長は「2日目は身体が動く!」とノリノリ!!

私はというと、米子店スタッフの20kg近いザックを背負わせてもらい、その荷重がどのように自分のパフォーマンスに影響するのかテストさせてもらいました(笑)

やはりフレームのしっかりしたザックは、荷物の重心を安定させブレが少なく歩きやすい。
パッキングの工夫とザックの性能が相まれば一段上の使用感を得られると思います。

とは言え20kgの重さは消えるわけではないので、下りを急ぐ身体には確実に疲労は蓄積されており、体感できるペースもいつもとは全く違い、水も多く飲んでいました。

とても興味深い体験ができたと思います。

これらの経験を活かし、
自分と荷重と行程距離の関係を出来るだけ正確に把握しておけば、より安全に、よりチャレンジングな山行計画をたてられるでしょう。

次のソロ山行が非常に楽しみ(笑)

そんなことを考えながら必死に下る下る!!


もうそろそろ登山口かな?

と、思ってからがめちゃめちゃ長く感じるのはおそらく万山共通(笑)
下の駐車場が見えた時はホッとしましたね。

無事に下山したならば、あとは温泉入って美味い飯を食う!でしょう!!


近くの温泉で2日間のアカを落とし、下諏訪まで鰻を食べに急ぎます!
私はどうしても鰻を食べたかった!!

が!

店長は最後の最後まで、なんと次の日まで!ずっと不満を言っていた!!

あんなに美味しかったのにね(笑)



今回もなんだかんだで非常に良い経験ができました。
雪のある山でのあり方をリアルに感じることができ、今までのファストハイクとはまた違う、自分の幅を押し広げることができたと思います。

まだまだやれることはありますね!!
次回もチャレンジしていきますよ〜!!!


次のブログネタに圧迫されて寝不足気味な一平でした。

ではではおやすみなさい〜(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿